高山なおみさんの新刊「気抜けごはん」~

高山なおみさんと言えば。

私の中では料理をしているイメージではなくて、恋人と布団の中で惰眠を貪りながら酒を飲んでいる、そういうイメージだ。一番初めに読んだ本「元気になるスパイスクッキング―気分にあわせて作りたい料理レシピ58」の中にそういう描写があり、それが心に残っている。

それから何冊も料理本が発売されてきたけれど、今回発売された「気ぬけごはん
」ほど、この最初に読んだ本の雰囲気を感じさせるものはなかったように思う。

「深夜」「グロテクスさ」「自由さ」「怠惰」そしてそこから生まれる「料理」。

 

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写真などはなくすべて文章だけど、霞んだような赤茶けたような色彩が感じられるような、そんな世界。湯気の中にいるような感じに近いのかもしれない。

「ブリヌイ」や「チキン・ビリヤニ」などの変わったメニューから「土鍋ご飯とレトルトカレー」や「カマンベールチーズと生ハムトースト」など。高山なおみさんらしいメニューとレシピが楽しめる一冊。

深夜、ベットの灯りをつけて、ブランデーを一口、チョコレートをひとかじりしながら読みたい、そんな本です。

 

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