いかなごとサバトラ

神戸は今の時期、街中にいかなごを炊く甘じょっぱい匂いが漂う。幼い頃からこの匂いを嗅ぐと子供ながらに「ああ春が来たなぁ」と思ったものだった。

今年も母から「今年はいかなごが不漁であちこち探し回って炊きました」と手紙が添えられ炊きたての「いかなごの釘煮」がやってきた。手で少しつまんで今年の味を味わう。

母はいつまでこんな風にいかなごを炊いてくれるんだろうか

春が近いせいだろう毎年「いつか」を想い、ほんのり寂しい気持ちでほの甘しょっぱいいかなごを一人ほおばるのだ。

さて感傷にひたるのはここまでとして実はサバトラちゃんもこの「いかなご」と浅からぬ縁がある。108サバトラちゃんが幼虫サイズで父に保護され寝かされていたこちらのダンボール箱は・・・

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実は「いかなご宅急便」の箱だったのだ!!!(写真は何か異変を感じとり「いかなご宅急便」の箱(サバトラちゃん入り)を異常に警戒する大猫の姿である)

説明しよう!!「いかなご宅急便」とは神戸に今の時期だけあらわれる「いかなごのくぎ煮」を送る為だけに用意される箱&便のことである!!(サバトラちゃんが保護されて時期は「いかなご」のシーズンではなかったが実家には何故だか常にこのダンボールがストックされているため使用された模様)

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覚えていますか~幼虫サイズだったころ~♫ 届いたいかなごにはまったく興味を示さずダンボール箱に飛び込んだサバ身は「なつかしいなぁ」と笑っているように見えた。

さあて、今日の晩ごはんのメインは白い炊きたてごはんと母が炊いてくれたいかなごにしましょうね。

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